【2例目】プロドローンのドローン「プロドローン式PD6B-CAT3型」が第一種型式認証を国土交通省より取得。最大離陸重量が25kg超のドローンでは日本初となる受理。

株式会社プロドローン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:戸谷俊介)は、2023年11月10日に、第一種型式認証の申請が国土交通省航空局により受理されたことを発表しました。

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【国内2例目】プロドローンのドローン「プロドローン式PD6B-CAT3型」が「第一種型式認証」を取得

株式会社プロドローン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:戸谷俊介)は、2023年11月10日に第一種型式認証の申請が国土交通省航空局により受理されたことを公式HPにてリリースしました。

型式認証を申請した機体は「プロドローン式PD6B-CAT3型」で、物資輸送や測量用途で実績のあるPD6Bをベースに安全面での機能を向上させた改良型となり、製造は株式会社JALエンジニアリング(所在地:東京都大田区、代表取締役社長:田村 亮)が実施しています。

最大積載重量は約20kg、最大離陸重量は約45kgとなり、最大離陸重量が25kgを超える無人航空機としては日本で初めての第一種型式認証の申請となり、第一種型式認証受理の国内事例としてはACSLの「PF2-CAT3」に続いて2例目となります。

型式認証制度とは、国土交通省が航空法に基づき、特定飛行に資することを目的とする型式の無人航空機
の強度、構造及び性能について、設計及び製造過程が安全基準及び均一性基準に適合するか検査し、安全
性と均一性を確保するための認証制度です。

機体認証とは、特定飛行を行うことを目的とする無人航空機の強度、構造及び性能について、設計、製造過程及び現状が安全基準に適合するか検査し、安全性を確保するための認証制度です。型式認証を受けた型式の無人航空機は、機体認証の検査の全部または一部が省略されます。

株式会社プロドローン 代表取締役社長 戸谷俊介のコメント

プレスリリースにて、プロドローン代表取締役から、以下コメントが掲載されています

レベル4飛行により、有人地帯における目視外飛行が可能となり、より多くの社会課題・地域課題解決に向けた貢献ができると考えています。

プロドローン公式HP リリースより引用

株式会社JALエンジニアリング 取締役(新事業担当) 秡川 宏樹のコメント

プレスリリースにて、株式会社JALエンジニアリング担当からも、以下コメントが掲載されています

型式認証制度においては、従来以上に機体の安全性や信頼性の向上が求められることから、航空機整備の経験を活かし、より高い安全基準に基づいた機体の社会実装を実現してまいります。

プロドローン公式HP リリースより引用

プロドローン式PD6B-CAT3型について

出典:プロドローン公式HP リリース

基本スペック

今回第一種型式認証を受けた機体である「プロドローン式PD6B-CAT3型」の公開基本スペックは以下になります。

スクロールできます
機体寸法 約2.2m x 約2.4m x 約0.7m
最大離陸重量約45kg
最大積載重量約20kg
最大巡行速度約12m/s(約43km/h)
最大航続時間約30分
プロドローン式PD6B-CAT3型 基本スペック

第一種型式認証を受けた機体で、最大離陸重量が25kg超のものは日本初

第一種型式認証を受けた機体で、国内第一号の機体であるACSLの「PF2-CAT3」の最大積載量は9.8kgでした。

今回プロドローンが出した「プロドローン式PD6B-CAT3型」の最大積載量はその2倍であり、非常に大型の荷物を運搬することができる大型かつ重量のある機体であることが分かります。

最大離陸重量が25kg超のものは日本初であり、物流ドローンとしてこれから活躍してくれる可能性が非常に高いです。

まずは実証実験から

第一種型式認証申請が受理されたドローンの事例は今回のもので2つめとなりました。これを機に本格的に大きな荷物をドローンで運ぶと言った実験がこれから増えてくることでしょう。

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まずは実証実験でその機体の安定性や荷物配送の実現性等を確認することが大事です。

安全性を考慮しつつ、どこまでの範囲なら社会実装として落とし込めるのか。今後の実験や展開が楽しとなるリリースでした。

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ドローンについて日々最新の情報収集を行ない、情報発信をしているDRONE ISLAND 編集部です。国内のニュースから世界中の製品まで、他のメディアにはない質の高い情報発信を心がけています。

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